診療時間・休診日
取り扱う主な疾患
悪性疾患 | 食道癌・胃癌・消化管間質腫瘍(GIST)・大腸癌・肝臓癌・胆道癌・膵臓癌などの消化器がんから肺癌や転移性肺癌などの呼吸器癌まで幅広く対象としております。 |
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良性疾患 | 胃十二指腸潰瘍、胆石症、鼠径ヘルニア、急性虫垂炎、気胸や縦郭腫瘍なども対象です。 |
特色
- 患者さんの生活圏内で、全国水準の安心できる外科医療を提供します。
- 腹腔鏡・胸腔鏡による低侵襲手術もひろく行っています。
- 術後の疼痛管理は麻酔科医師が担当しますので安心です。
- 消化器内科・麻酔科・外科の緊密な連携のもとに、外科手術・内視鏡治療などのさまざまな治療法の中から、より体の負担が軽くかつ有効な治療をご提案します。
- 体力に不安のあるご高齢の方は術後早期からのリハビリ、必要に応じて、院内の回復期ケア病棟や療養病棟での療養を考慮します。
- 退院後は、当院関連施設による訪問診療・看護、通所リハビリなどの在宅医療サービスや、当院関連施設の特別養護老人ホーム、介護老人保健施設の利用も可能です。
- 鼠径ヘルニア手術・痔核注射療法は、日帰り手術・短期入院手術にも対応しています。
鼠径ヘルニア手術は土曜日午前中の手術も行えます。
一般外科領域
診療内容の概要
一般外科で扱う疾患で代表的なものとして“脱腸”があります。正式な病名は鼠径へルニアといいます。鼠径部の腹壁のすき間から腸などの臓器の一部が飛び出した状態のことをいいます。
初期には、立った時やお腹に力を入れた時の鼠径部の膨隆のみですが、次第に脱出臓器が大きくなると不快感や痛みを伴います。
さらに進んで、腸管が強くはまり込んでしまい、引っ込まなくなると腸閉塞、腸管壊死、腹膜炎が起こって、緊急手術が必要になることがあります。
ヘルニアの治療は手術で行います。ヘルニアは腹壁に穴が開いた状態なので有効な薬はなく手術で閉鎖する以外に治療法がありません。
手術の概要は、脱出した腸とヘルニア嚢(腹膜)をお腹の中に戻して(あるいは切除して)、腹壁のすき間(穴)を閉鎖します。
主な手術法として、下腹部を5cm 程度切開する従来法(前方アプローチといいます)と、腹腔鏡を使用しお腹の中から閉鎖する方法(腹腔鏡下ヘルニア修復術といいます)があります。
特徴・特色
当院では主に腹腔鏡下ヘルニア修復術を行っております。腹腔鏡下手術では、お腹に小さな穴を3ヵ所程度あけます。
そのうちの1つの穴から腹腔鏡を入れてお腹の中を映します。その像をテレビモニタで観察して腹壁の穴を見つけ、腹腔内よりメッシュという人口補強材を入れ穴をふさぎます。
腹腔鏡下手術では入院期間は平均3日程度ですが、入院が難しい方には日帰りでの手術も行っております。お気軽にご相談ください。
※腹腔内に高度の癒着が想定される方や、全身状態的に全身麻酔が困難な方では従来の方法(前方アプローチ法)のほうが好ましいことがあります。
- 腹部創の比較
消化器外科
診療内容の概要
胃癌・GISTなどの胃悪性腫瘍、結腸・直腸癌などの大腸悪性腫瘍から、潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸疾患、消化性潰瘍穿孔・大腸憩室炎・虫垂炎などの良性疾患、胆石・肝癌などの肝胆膵疾患までが対象疾患です。
手術は腹腔鏡手術を中心に行っています。消化器癌の腹腔鏡手術は、出血量が少なく、傷が小さいため術後の痛みが少ないこと、術後の回復も早いなどのメリットがあります。
特徴・特色
直腸癌手術では、従来の開腹手術より骨盤深部の視野が良好な腹腔鏡手術を行うことでより精密な手術を行なっています。直腸癌の肛門温存手術も積極的行っており、腹腔鏡下内括約筋切除も施行しています。
内括約筋切除術とは、従来であれば永久人工肛門となっていた肛門に近い直腸癌に対し、内括約筋の一部もしくは全部を切除側につけて切除することで、癌の根治性を落とさずに肛門温存を可能とするものです。
- 腹部創の比較
腹腔鏡下S状結腸切除術
開腹S状結腸切除術
- 腹腔鏡補助下低位前方切除(内括約筋切除)
呼吸器外科
診療内容の概要
呼吸器外科では肺癌、転移性肺癌、肺良性腫瘍、縦隔腫瘍、自然気胸などの多くの手術を行っています。
手術はほぼ全例を胸腔鏡下手術(内視鏡下手術)で行っています。胸腔鏡下手術は患者さんの胸部に3~5か所の小切開(5~10m)を加えて、特殊な手術器具を挿入して病変部を切除します(図を参照)。
特に、手術侵襲の大きい肺癌や縦隔腫瘍に対して、肋骨を切離しない完全胸腔鏡下手術は術後の疼痛が少なく、回復が早いために入院期間が短い利点があります。
また、突然発症する自然気胸は学生さんや働き盛りの若い世代に多い病気ですが、当院では自然気胸に対する胸腔鏡下肺のう胞切除術を緊急手術で対応することで、入院期間を3~5日間に短縮しており、学校や職場への影響を最小限に留めています。
特徴・特色
当施設は呼吸器外科専門医が常勤として勤務し、胸腔鏡手術に力を入れています。
また、手術のみではなく肺癌術後の治療や手術不能な肺癌患者さんの治療にも力を入れており、<肺癌診療ガイドライン>に準拠した最新の化学療法を行っています。
また、当院はリハビリテーションにも力を入れており、肺がん術後の呼吸器リハビリも行っています。
- 胸腔鏡手術のシェーマ
医師のご紹介
- 出身大学
- 福岡大学医学部
- 卒年
- 平成07年
- 資格・所属
- 日本医師会認定産業医・日本医師会認定スポーツ医
- 出身大学
- 鹿児島大学医学部
- 卒年
- 昭和54年
- 資格・所属
- 日本外科学会認定医
日本胸部外科学会認定医
日本乳癌学会認定医
日本外科学会指導医
九州大学医学部臨床腫瘍学講座非常勤医師
日本呼吸器外科学会指導医
日本外科学会専門医
日本呼吸器外科学会専門医
日本がん治療認定医機構 暫定認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定
- 出身大学
- 佐賀医科大学医学部
- 卒年
- 平成05年
- 資格・所属
- 日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医・指導医
消化器がん治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医・評議員
日本大腸肛門病学会九州支部評議員
日本オストミー協会
佐賀県支部 顧問医
- 出身大学
- 長崎大学医学部
- 卒年
- 昭和55年
- 資格・所属
- 医学博士
- 出身大学
- 佐賀医科大学医学部
- 卒年
- 平成30年
- 資格・所属
- 外科専門医
手術実績(2023年実績)
症例数(鏡視下) | ||
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消化器外科領域 | 食道 | 食道良性疾患手術 | 2(2) | 胃・十二指腸 | 幽門側胃切除 | 3(3) |
噴門側胃切除 | 1(1) | 胃局所切除 | 1(1) |
その他手術 | 3(1) | |
小腸・虫垂・結腸 | ||
小腸切除 | 1(0) | |
結腸切除 | 20(9) | |
虫垂炎手術 | 19(19) | |
腸閉塞手術 | 9(0) | |
人工肛門造設・閉鎖術 | 15(1) | |
その他手術 | 1(1) | |
直腸・肛門 | 直腸切除術 | 7(6) |
肛門疾患手術 | 18(0) | |
その他手術 | 1(0) | |
肝・胆・膵・脾 | ||
肝切除術 | 1(0) | |
胆嚢摘出術 | 48(45) | |
総胆管結石症に対する手術 | 2(0) | |
呼吸器外科領域 | ||
肺・気管・気管支・縦隔 | 肺切除術 | 33(32) |
その他の肺・気管・気管支の手術 | 4(3) | |
縦隔腫瘍 | 1(1) | |
一般外科領域 | ||
乳腺 | 乳房切除 | 4(0) | 乳房温存手術 | 1(0) |
腹腔・腹膜・後腹膜 | ||
鼠経ヘルニア手術 | 162(158) | |
腹壁ヘルニア手術 | 12(0) | |
その他手術 | 2(0) | |
頭頸部・内分泌 | ||
甲状腺疾患に対する手術 | 1(0) | |
その他手術 | 7(0) | |
抹消血管 | ||
その他手術 | 4(0) | |
外傷 | ||
臓器損傷手術 | 1(0) | |
合計 | 384(293)症例 | |
悪性腫瘍手術 | ||
胃がん手術 | 5 | |
結腸がん手術 | 14 | |
直腸がん手術 | 7 | |
肝がん手術 | 1 | |
乳がん手術 | 5 | 肺がん手術 | 33 |
合計 | 65症例 |